2018年05月31日
しっくり来ない。そんな疎外感が常にある。長期旅行者のいくらかに感じるおっさんの見解。
2010年からのバイクで世界一周にて多くの旅行者に会い、おっさんが彼らに感じたこと。
「旅行者のいくらかにマージナルマンとしての様子が伺え、その葛藤のなかで自身の居場所を探して放浪する人」
マージナルマンとは広辞苑に下記のように定義されている。
無職、かつ長期旅行者のことを「モラトリアムの延長」や「自分探し」と例えるケースも見受けられるが、実際に彼らの感触を表す言葉としてはやや適切ではないと考えた。
モラトリアムを広辞苑で確認すると、下記の通り。
わざわざ説明するのもアレなのだが、3つ目のエリクソンが提唱した「社会的義務」がイコール「就労」ではないことは付け加えたい。
エリクソンが提唱しているのは青年期でのアイデンティティ確立での話しだからだ。
話を戻そう。
彼らの様に「放浪する人」を指し、「自分に合わないじゃなくて、合わせる努力をしているのか?」など厳しい意見もごもっともだと思う。
しかし、それは文化や集団など、既存するものから選ぶことに限るケースとおっさんは考えている。
マージナルマンの出現。それは新しい文化や集団など、発生の初期症状と考えているからだ。
なお、大辞林では上記の広辞苑での意味に付け加えて、彼らの特徴も解説している。
それは下記の通りだ。
多くの文化や集団への接触から、自身の置かれている文化や集団を客観的に捉える。
そこから、自らの中に、どちらにも属さないものを発生させる。
彼らの出現は、「なるべくしてなった」と考えるのが妥当ではないだろうか?
これら、マージナルマンの行動と思考から生み出された文化や集団などは、産声をあげた初期時代を越えて、既存の文化や集団など内で生き辛さを抱えている人達の受け皿となる。
これらが繰り返されることで、多様性の拡大をもたらし、社会組織の緩和剤となるのではないだろうか?っとおっさんは考えている。
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「旅行者のいくらかにマージナルマンとしての様子が伺え、その葛藤のなかで自身の居場所を探して放浪する人」
マージナルマンとは広辞苑に下記のように定義されている。
民族・地域・階層・文化などについて、異なる複数の集団の境界にあって、いずれの集団にも十分帰属していない人々。境界人。
無職、かつ長期旅行者のことを「モラトリアムの延長」や「自分探し」と例えるケースも見受けられるが、実際に彼らの感触を表す言葉としてはやや適切ではないと考えた。
モラトリアムを広辞苑で確認すると、下記の通り。
債務者の破綻が経済界に大打撃を与えることが予想される場合、法令により一定期間、債務の履行を延期する措置。支払猶予。支払延期。
差し当たり実施を中止すること。多く、核実験の一方的停止や原子力発電所の設置・稼動の禁止措置についていう。
人間が成長して、なお社会的義務の遂行を猶予される期間。また、その猶予状態にとどまろうとする心理。エリクソンが提唱。「―人間」
わざわざ説明するのもアレなのだが、3つ目のエリクソンが提唱した「社会的義務」がイコール「就労」ではないことは付け加えたい。
エリクソンが提唱しているのは青年期でのアイデンティティ確立での話しだからだ。
話を戻そう。
彼らの様に「放浪する人」を指し、「自分に合わないじゃなくて、合わせる努力をしているのか?」など厳しい意見もごもっともだと思う。
しかし、それは文化や集団など、既存するものから選ぶことに限るケースとおっさんは考えている。
マージナルマンの出現。それは新しい文化や集団など、発生の初期症状と考えているからだ。
なお、大辞林では上記の広辞苑での意味に付け加えて、彼らの特徴も解説している。
それは下記の通りだ。
互いに異質な二つの社会・文化集団の境界に位置し、その両方の影響を受けながら、いずれにも完全に帰属できない人間のこと。社会的には被差別者、思想においては創造的人間となりうる。境界人。周辺人。
多くの文化や集団への接触から、自身の置かれている文化や集団を客観的に捉える。
そこから、自らの中に、どちらにも属さないものを発生させる。
彼らの出現は、「なるべくしてなった」と考えるのが妥当ではないだろうか?
これら、マージナルマンの行動と思考から生み出された文化や集団などは、産声をあげた初期時代を越えて、既存の文化や集団など内で生き辛さを抱えている人達の受け皿となる。
これらが繰り返されることで、多様性の拡大をもたらし、社会組織の緩和剤となるのではないだろうか?っとおっさんは考えている。
at 20:00